診療案内 Diagnosis and treatment guide

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産科

妊婦健診

  • 妊娠初期に分娩予定日を決定後、妊娠24週までは4週間毎、妊娠35週までは2週間毎、妊娠35週以降は分娩まで1週間毎、妊婦健診を実施します。
  • ガイドラインに従って、妊婦健診で実施する各種検査を設定しています。また、超音波検査士による胎児超音波スクリーニング検査も実施しています。

    妊娠初期:
    子宮がん検診、血液型、不規則抗体、血糖、貧血、各種感染症など 約18,000円

    妊娠中期:
    貧血、50gグルコースチャレンジテスト(妊娠糖尿病検査)、HTLV−1、クラミジア抗原など 10,000円

    妊娠後期:
    貧血、不規則抗体、膣細菌培養など 9,000円

    胎児超音波スクリーニング検査:
    妊娠18~21週頃と妊娠28~30週頃
    ※埼玉県の妊婦券を使用した場合の金額です

  • お住まいの地域によって、妊婦健診の補助券が使用できない場合があります。各自治体によって対応が異なりますので、自治体窓口、または当院事務スタッフにお問い合わせください。
里帰りの方
  • 当院から他院へ里帰り分娩予定の方の妊婦健診のみの受診もお受けしています。
  • 他院から当院へ里帰り出産を希望される方は、妊娠34週までに紹介状をお持ちの上、転院してください。

出生前検査

トリプルマーカー検査

出生前の検査の一つで、妊娠中期(妊娠15~17週頃)まで進んだお母さんの血液中の3つの成分(トリプルマーカー)
・α―フェトプロテイン(AFP)
・ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)
・非抱合性エストリオール(uE3)
の濃度を測定し、お母さんの年齢を用いておなかの中の赤ちゃんの状態を推定する検査です。

①ダウン症があるかどうか
②脳や脊髄などの形成異常(神経管形成異常)があるかどうか

を推定する検査であり、確定する検査ではありません。また、①②以外の赤ちゃんの状態については推定することはできません。

お腹の中の赤ちゃんにダウン症があるかどうかの推定は確率で報告されますが、確率が高いからといって必ずしもダウン症があるとは限りません。また、確率が低いからといって必ずしもダウン症がないともいえません。

羊水染色体検査

羊水(お腹の中の赤ちゃんを保護している液)に含まれている赤ちゃんの細胞の染色体を調べる検査で、赤ちゃんのいろいろな染色体異常がわかります。ただし、障害の原因となる染色体異常のすべてがわかるわけではありません。
超音波で赤ちゃんの位置を確認し、お母さんのお腹から子宮に向かって細長い針を刺して20ml程羊水をとります。羊水に含まれている赤ちゃんの細胞を培養して染色体を調べます。
羊水染色体検査を希望する際には、担当医から説明を聞き、検査について十分に理解して下さい。

胎児超音波スクリーニング

当院では、超音波検査士が胎児超音波スクリーニング検査を行っています。
お母さんと一緒にゆっくり赤ちゃんの成長を確認し、画像を通してご家族と赤ちゃんの絆作りのきっかけになれば幸いです。
そして、お母さんの不安を少しでも減らすことができたらと願っています。

分娩

  • 当院の医師、助産師を中心にスタッフ全員で、赤ちゃん、お母さんの安全を第一に考え、ご希望のバースプランに沿ったお産ができるようにサポートいたします。
  • 分娩に関わるスタッフは全員、新生児蘇生法(NCPR)に習熟しております。
  • 分娩は、ご本人の同意があればどなたでも立ち会いが可能です。ただし、分娩室のスペースに限界があるので、一度に分娩室に入る人数を制限させていただく場合があります。
  • フリースタイル分娩、無痛分娩、計画分娩、既往帝王切開後経膣分娩など、ご希望の分娩様式にできるだけ対応します。医師、助産師にご相談ください。

計画分娩(分娩誘発)

  • 計画分娩(分娩誘発)とは、自然に陣痛が発来する前に陣痛促進剤を用いて子宮収縮を起こし,陣痛を開始させることをいいます。赤ちゃんやお母さんの状態によって医学的に必要になる場合や、ご家族の都合など患者さんのご希望で分娩のタイミングを調節したい場合に実施します。
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  • 陣痛促進剤は、自然分娩の際に脳の下垂体から分泌されるオキシトシンというホルモンの注射薬を使用します。陣痛促進剤を使用している間は、赤ちゃんや子宮収縮の状態をしっかり把握するために、分娩監視装置を母体のお腹につけて,注意深く観察します。子宮口の開きが足りない時には、あらかじめ子宮口を広げる処置を行う場合があります。
  • 帝王切開の経験のある方など、陣痛促進剤が使用できない方もいらっしゃいます。計画分娩が可能かどうかは、外来受診時に医師に確認してください。

無痛分娩

  • 無痛分娩とは、さまざまな麻酔法を用いて分娩進行中の痛みをなくしたり、和らげたりする方法のことをいいます。当院での無痛分娩には「硬膜外麻酔」を用いています。
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  • 「硬膜外麻酔」は、腰からビニールのチューブを入れて、脊髄を包んでいる膜の外側の隙間に麻酔薬を注入し、一定の範囲の神経に麻酔をかける方法です。無痛分娩では、陣痛の痛みを感じる範囲と産道が広がる痛みを感じる範囲に麻酔をかけます。
  • 無痛分娩の1番のメリットは痛みがなくなることですが、それだけではなく、お母さんがリラックスすることで胎盤の血流が増えて赤ちゃんに多くの酸素が流れたり、骨盤の筋肉の緊張がとれて産道が広がりやすくなったりする効果もあります。お母さんの身体への負担も軽くなるため、合併症のある妊婦さんには、こちらから無痛分娩を勧めることもあります。
  • 無痛分娩のデメリットは、陣痛が弱まってしまい陣痛促進剤を使わなければならなくなったり、お母さんが上手にいきめなくて吸引分娩になったりすることが若干増えてしまう可能性があることです。硬膜外麻酔で赤ちゃんに麻酔薬の影響が出ることはありません。
  • 硬膜外麻酔の合併症として一番多いものは、一時的な血圧の低下です。これは点滴の量を増やすことで防ぐことができます。また、麻酔後に頭痛が起きてしまうことがあります。
  • 当院の無痛分娩では、日にちを決めて実施する計画分娩の必要はありません。硬膜外麻酔を実施できるスタッフが常におりますので、自然の陣痛が来て入院となってからでも大丈夫です。もちろん、計画分娩にも対応できます。
  • 硬膜外麻酔が実施できない患者さんもおります。実際に可能かどうかも含めて、無痛分娩の詳細は外来で医師にお尋ねください。

産科手術

  • 当院では週1日、麻酔科医師が勤務しており、各種手術に対応しております。
  • 病状によっては当院で対応できない場合もありますので、医師にご相談ください。当院で手術できない場合も責任をもって信頼できる病院をご紹介いたします。

    対応できる手術の一部
     予定および緊急帝王切開術
     子宮頚管縫縮術(シロッカー法、マクドナルド法)
     流産手術
     人工妊娠中絶
     婦人科手術(要相談)

    など

骨盤位外回転術

  • 骨盤位外回転術とは、医師がお母さんのお腹の外から手を使用して、赤ちゃんの頭が下のほうに向くように、向きを変える方法です。
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  • 骨盤位での分娩は、頭から生まれてくるお産よりもトラブルが多く、赤ちゃんに障害が残ったり死亡したりする危険性が高くなることがわかっており、現在はほとんど行われなくなっています。その場合、帝王切開術を選択することになりますが、手術のリスク、麻酔のリスクなどお母さんの身体への負担が大きくなるとともに、次回以降の妊娠出産にも大きな影響が出てしまいます。なので、骨盤位だが帝王切開をしたくないという方は骨盤位外回転術を選択することになります。
  • 実施する時期は、万が一、緊急帝王切開になって産まれることになっても大丈夫なように、妊娠36週頃になります。
  • 成功率は、条件によって違いますが(赤ちゃんの向き、羊水の量、胎盤の位置など)、当院のデータでは80%程度です。
  • 骨盤位外回転術が成功してもしなくても、処置の前後は十分に赤ちゃんとお母さんを観察する必要があるため、少なくとも1泊の入院が必要です。
  • 骨盤位外回転術は、絶対安全というわけではありません。お腹の外から赤ちゃんの向きを変えるわけですから、赤ちゃんの心拍数に異常が起きたり、胎盤の一部がはがれてしまうことがあり、約1%の確率で、緊急に帝王切開が必要になってしまう場合があります。医師より十分な説明を受け、ご家族の皆さんとよく相談の上、実施するかどうかを決めてください。また、リスクが高く骨盤位外回転術が実施できない患者さんもいます。
  • 骨盤位外回転術はリスクを伴う処置になります。無事に赤ちゃんが産まれるまできちんと責任を持ちたいとの思いから、当院で骨盤位外回転術を実施した患者さんについては、原則、当院での分娩をお願いしております。ご理解のほどよろしくお願いいたします。

帝王切開術後経腟分娩(TOLAC:trial of labor after cesarean section)

  • 当院では、帝王切開の既往がある患者さんの経腟分娩に対応しています。ただし、以下の条件を満たした患者さんが対象となります。

    1.児頭骨盤不均衡(母体の骨盤に比し胎児の頭が大きすぎる)がないと判断される.

    2.既往帝王切開数が1回である. 

    3.既往帝王切開術式が子宮下部横切開で術後経過が良好であった. 

    4.子宮体部筋層まで達する手術既往(子宮筋腫核出術など)あるいは子宮破裂の既往がない。

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  • 帝王切開術後経腟分娩(TOLAC)では、約0.5%に子宮破裂が発生する可能性があります。
  • 分娩進行中のいつでも、子宮破裂に対する緊急帝王切開術を実施できるように、あらかじめ帝王切開の準備をしておきます。緊急帝王切開に対応できるように、陣痛が始まったら硬膜外麻酔のチューブをあらかじめ留置させていただきます。
  • 帝王切開術後経腟分娩(TOLAC)を希望される方は、医師より十分な説明を受け、ご家族とよくご相談の上で実施するかどうかを決めてください。

自己血輸血

自己血輸血は、同種血輸血(血液センターから供給される献血者由来の血液)の副作用を回避できる最も安全な輸血療法です。待機的手術同様、出血リスクの高い妊婦さんにも適応が求められています。

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一般的に行われる自己血採血は、全血の状態でそのまま保存されます。採血された血液中に白血球が入ったまま血液を保存すると、この白血球がこわれて赤血球の溶血を起こさせたり、血小板機能を低下させたりします。また、白血球から出てくる物質が患者さんに入って発熱反応をおこすということも知られています。
当院では、保存前に白血球を除去できるフィルター付採血バッグで自己血採血を行っています。保存中に起こる白血球の悪影響を排除し、より良い品質を保ち、より安全な自己血輸血の実施に努めています。


胎児治療

  • 胎児のウイルス感染などに対して、胎内治療のご相談をお受けしています。かかりつけの先生にご相談の上、ご連絡ください。
  • プライバシー保護のため特別な外来枠を設けておりませんので、通常外来を予約してください。お時間が必要になることが多いので、予約の際に胎内治療についてと、お申し出ください。
  • 治療は自費になります。費用は治療内容によって異なります。

新生児聴覚検査

当院では、赤ちゃんの聴覚スクリーニング検査を行っています。
この検査は、先天性の聴覚障害を早期に発見することを目的としています。
検査を行わない場合、乳児健診などで大きい音に反応しない、後ろから呼んでも振り向かないなどの症状から発見されることがほとんどで発見が遅れることがあります。
しかし、出生後なるべく早く検査することで早期発見、早期療育を行うことができます。

※検査料は分娩費に含まれております。